K-POPファン以外には通じない「K-POP用語」。意外とたくさんありますよね。
K-POP初心者は戸惑うこともあるのではないでしょうか。今更聞けないK-POP用語についてまとめてみました。
目次
初級編
「ペン」「オルペン」「雑食」
ペン
これは基本中の基本!「ファン」のことを「ペン」と言いますよね。これは韓国語で”F”を”エプ”と発音するから。K-POPファンであればほとんどの人が、押しのグループや人がいるはず。それを伝えるときに、私は「◯◯ペン」と言います。例えばグループ名にペンをつけて「東方神起ペン」、「防弾少年団ペン」と言いますし、個人を指して「ユチョンペン」だとか「テヨンペン」などとも使います。
オルペン
特定のグループを指して、「全員好き」の意味。誰か個人だけを応援しているわけではなく、メンバー全員応援しているというときに「オルペン」と言います。ちなみに「〇〇よりのオルペン」という言い方もあり、「グループ全員好きだけど特に〇〇が好き」といった立ち位置も絶妙に伝えることができます。
雑食
色々なグループが好きなこと。特定のグループにこだわらず、「EXOもBIGBANGも東方神起もBTSもApinkも好き!」という人は意外と多いです。K-POPファンは韓国アーティスト特有の「クールさ」「世界標準のパフォーマンス」などに惹かれていたりするので、かっこよいグループがデビューするとどんどん「好き」の対象が増えていったりするのかも。
「エギョ」「ペンサ」「ソンムル」
エギョ
エギョは“愛嬌”のこと。日本には無い「ノリ」で、ようは「ぶりっ子」をすること。一種のファンサービス。特に普段クールなメンバーがぶりっ子をした日には大きな話題になります。「可愛い」といった文化がある日本と比べて、韓国の感覚は欧米に近く、クールでかっこいい大人の女性の方が評価されます。そのため「ぶりっ子」をしたときの”ふり幅”が大きくて、面白がられるんです!
ペンサ
ファンサービスのこと。特にライブ中に、観客へ向けて「指をさす」「ウインクをする」などの行動のことをいうことが多いです。そんなときは「◯◯のペンサ貰った!」などと、自分に向けられたアクションに一喜一憂することも。ファンサービスが特に優れているアーティストのことを「神ペンサ」ともいいます。その他「サイン会」のこともファンサイン会を略して「ペンサ」ということもあります。これは意味が違うので注意。
ソンムル
韓国語で「プレゼント」のこと。プレゼント文化が発達している韓国では、好きなアイドルにプレゼントを用意するだけではありません。ファン同士でおこなう「ソンムル交換」や、一方的に同じファンに「ソンムル配布」をおこなうなど、コンサート会場では様々な「ソンムル」が飛び交っています。イベントが近くなると活発になるため、SNSなど情報交換の場では「ソンムル」の話題や言葉で溢れています。
「オッパ」「オンニ」「ヒョン」「ヌナ」
オッパ
오빠(オッパ)=兄(妹からみて)
オンニ
언니(オンニ)=姉(妹からみて)
ヒョン
형(ヒョン)=兄(弟からみて)
ヌナ
누나(ヌナ)=姉(弟からみて)
韓国語の「呼称」には男言葉と女言葉があります。更に儒教が根付く韓国社会では「年齢」が上か下かはとても重要。それぞれ呼び方が違うので初心者の人は覚えておきましょう!
「センイル」「◯◯ line(ライン)」
センイル
韓国語で誕生日のこと。誕生日はファンにとっての一大イベント。ファン同士が集まっておこなう誕生日パーティー「センパ」が各地で開催されています。日本でも新大久保の韓国料理店で100人規模のセンパがおこなわれている情報をよく聞きます。現地韓国ではファンの有志がお金を出し合って広告を出すことがよくあり、人気アイドルの誕生日ともなれば、ソウルの地下鉄が誕生日を祝う広告で埋まります!特に繁華街明洞などはすごいです。
◯◯ line(ライン)
基本的には生まれ年を表す言葉。88年生まれなら「88ライン」。年功序列の厳しい韓国では相手の年齢を確認するのは重要なことなので、SNSのプロフィールなどでは自らが何ラインなど書いておいた方がよいかも。生まれ年の他にも、複数のメンバーをくくって呼ぶのに使うこともあります。SUPER JUNIORのキュヒョンが中心の「ギュライン」が有名。ワイン、漫画、ゲームが好きな仲良しK-POPスターのグループで、ファンからも親しまれています。
イベント・コンサート・活動編
「ペンミ」「ペンカフェ」「ファンダム」
ペンミ
ファンミーティングのこと。コンサートとは違い、ファンとの交流が目的のイベントです。比較的小さい会場でアットホームな雰囲気の中おこなわれることが多く、ライブとは違ったアーティストの素の部分を見られるという点が魅力。トークがメインで、クイズ大会や握手会などがおこなわれます。
ペンカフェ
ファン個人が設立しているサイトのこと。掲示板で情報交換をしたり、個人で撮影した写真をアップしたりしています。日本では肖像権などの問題で不可能ですが、韓国ではオッケー。更に事務所から承認をもらって運営している公式のものもあり、なかには会員登録が必要なものもありますが、あくまで運営は「個人のファン」。日本に無い独自の仕組みですよね!私もその仕組みを知ったときは驚きました。有力なペンカフェは影響力が大きく、アイドル本人が書き込むこともあるんです。
ファンダム(fandom 팬덤)
ファンが集まっている集団のことを「ファンダム」と言います。これは特定のグループに限らず韓国では、特定の本や映画、マンガのファンたちの集いも「ファンダム」と言われます。ファンダムが組織化してくると「ファンクラブ」になったりしますが、その手前のまだまだ自発的な集団のことを指す言葉。
「単コン」「ソウルコン」「アンコン」
単コン
アーティストが単独でコンサートをおこなうこと。韓国では複数のグループが同時に出るライブが多いので、単独でコンサートを開催することがそれほど多くありません。単コンをおこなえるアーティストはそれなりに知名度が高いグループに限られ、日本よりもハードルが高いよう感じます。
ソウルコン
ソウルでのコンサートのこと。K-POPの人気グループは韓国国内だけでなく、海外公演もツアーに組み込まれますが、初日はソウルであることが多く、チケットの競争率が高いです。また、なかなか日本でコンサートをおこなわないグループもいるので、日本人ファンは応援のためソウル入りし、「ソウルコン」に参戦するのです。
アンコン
ツアーの一番最後におこなわれるコンサートのこと。アンコールコンサートの略。当初発表された日程とは別に追加で組まれることが多く、チケットの売れ行きによってアンコンの開催可否が変わってきたりすることも。ツアーの集大成として最も盛り上がるコンサートのため、ファンならぜひ参加したいプレミアムなステージ。
「カムバ」「イルデ」「イル活」
カムバ
カムバは英語のcomebackが由来。K-POP独自の活動スタイルで、シングルを発売してから1か月ほど、歌番組やイベントなどで曲のプロモーション活動を積極的におこないます。そしてしばらくは楽曲制作やライブ、海外公演などをおこない、また新曲をリリースする頃からメディア露出がスタートします。このメディアに露出し始めるタイミングのことを「カムバ」と言います。だいたい半年から1年周期でこのサイクルを繰り返してますね!
イルデ
イルデは「日本デビュー」のこと。”日本”は韓国語で”イルボン”なので、イルボンデビューを略して「イルデ」となりました。K-POPグループの多くは韓国で売れてから日本デビューが決まります。韓国で売れる頃には日本にもだいぶファンがいるので、「イルデ」の時を早い時期から心待ちにしていたりします。
イル活
日本での活動のこと。日本は海外の中でも大きい市場のひとつ。昔ほどではありませんが、どのグループも日本での活動を大事にしています。韓国でのライブやイベントと違って曲やMCで必死に日本語を使おうとするアイドルの姿は胸熱。なかなか韓国へ頻繁に行くことができないない人でも、日本でなら参加しやすいですよね。
「チョッパン」「マッパン」
「チョッパン」「マッパン」
K-POPはシングルを発表するごとに独自の活動サイクルがスタートし、カムバックがあることは前述しました。そのカムバック後の一連のプロモーション活動の最初のテレビ放送が「チョッパン」。これを機に露出がしばらく無くなる最後のテレビ放送が「マッパン」です。「チョッパン」は첫방송(チョッパンソン)=初放送を略したもの。「マッパン」は마지막 방송(マジマッパンソン)=最終回放送を略したものです。
「応援カラー」「ペンラ」「掛け声」
応援カラー
K-POPのグループには公式の「応援カラー」があることが多いです。例えば東方神起はパールレッド、SHINeeはパールアクアグリーンなどなど。ファンは応援カラーのグッズやアイテムを身につけたり、ライブ会場ではその色の風船やペンライトが使われます。大きな会場でのライブで、ファンのペンライトの色などが統一されるとその光景は圧巻で、一体感を強く感じることが出来ます。
ペンラ
K-POPアイドルのライブ会場ではもはや「必需品」のペンライトのこと。グループによってはかなり凝ったデザインのペンライトを作って話題になったりします。ライトの色は応援カラーであったりして、同じ色の光が会場で揺らめく光景は幻想的で、その場を非日常な空間に変えてしまいます。ライブに参加した人と共有する貴重な体験なので、とにかく黙ってペンラは持ってけ、ってくらいマストアイテム。
掛け声
曲の合間にとても大きな声で「合いの手」を入れること。掛け声はパワフルで、その場にいて聞くと圧倒されます。新曲が発表されると、その新しい曲にどのような掛け声を入れればよいか公式サイトに出ることも。初心者にはハードルが高いですが、全力で掛け声に参加することができれば、言葉にならない達成感を得ることができるとか…??
熱心なファン活動編
「空港サジン」「マスターニム」「ファンカム」「大砲ヌナ(バズーカーヌナ)」
空港サジン
空港でアイドルの姿を捉えた写真のこと。これも韓国独自なのですが、空港で撮った写真はWEBサイト上にアップしたりしてOKで、ファンの活動の中でかなり重要なもののひとつとなっています。売れっ子のアイドルほど移動のために飛行機を利用する機会が多く、その度に空港で待ち伏せをして移動中の姿をキャッチ。身につけている洋服やカバンなどのブランドにも注目が集まり、熱心にチェックする人が多いので空港サジンは影響力を持ちます。事務所もそれを上手くプロモーションに繋げていることがほとんどで、アイドルの空港出発到着の時間を公式で発表するほどなんですよ!
マスターニム
アイドルの写真を高画質でツイッターなどSNSにアップしてくれる人たち。その肖像権などは限りなくグレーですが、日本に比べファンの撮影に寛大な韓国では成り立っていたりします。最新の、そして高画質の写真を見れるのであればファンは誰でも嬉しいですよね。なのでマスターニムには多くのフォロワーがついていたりして、影響力のある人も少なくありません。
ファンカム
ファンによって撮影された写真や動画のこと。撮影をおこなうファンは、アイドルの移動時の姿などステージ上の姿とは違う貴重な瞬間をとらえようと必至。一方で多くのファンにとっては大好きなアイドルの一挙手一投足を知ることができる貴重な情報源。
大砲ヌナ(バズーカーヌナ)
ファンカムの撮影をおこなうファンの中でも、大きなレンズの一眼カメラを持っている女性ファンのこと。カメラのシルエットが「大砲」に見えることからそのように呼ばれるように。日本では馴染みがないので想像がつかない人も多いかもしれませんが、ものすごい数の「大砲ヌナ」が空港などアイドルが通る場所に押しかけています。
「サセン」
サセン
サセンとはアイドルの公式なイベントにとどまらず、私生活まで追いかけてしまうファンのこと。また、明らかにマナーに反した行動をおこなっている一部の心無いファンのことを指すこともあります。上記「空港サジン」や「大砲ヌナ」があるように、空港でアイドルを撮影するファンはたくさんいるのですが、立ち入り禁止エリアや保安エリアにまで追いかけていき、担当のマネージャーと衝突するといった事件も近年相次いでいます。ファンだからこそ、モラルが求められますよね…
有名なテレビ番組
音楽番組はそれぞれ観覧が可能。収録会場はそれほど大きくないので、どの番組も観覧チケットの競争率は高いです。日本から番組観覧のツアーが組まれるほどで、日本人ファンであっても参加することは可能です。
インガ
SBSの音楽番組「人気歌謡」で毎週日曜日放送。休日の夜に大人から子供まで家族みんなで見ることができる番組。
Mカ
Mnetで毎週木曜日の夕方6時に放送される音楽番組「Mcountdown」のこと。世界13カ国以上で視聴されているアジアNo.1 K-POPチャートショー。
ミューバン
KBSの音楽番組「ミュージックバンク」。毎週金曜日17時から放送されている人気歌番組。こちらも世界73カ国で放送されている。
Mコア
MBCの音楽番組「Music Core」。毎週土曜日に放送。
まとめ
いかがでしたか?
K-POPファンにとっては、当たり前のワードや説明が続いたかもしれませんが、K-POP初心者にとっては日本とは違う仕組みや文化に驚いたポイントもあったのではないでしょうか。
それぞれ好きなアイドルは違っても、共通のワードなどを知っていればK-POPファン同士共感できることも多いはず。これらの用語を覚えてオタ活動を更に楽しみましょうㅋㅋㅋ