韓国語で鶏を意味するタッ(닭)と一匹を意味するハンマリ(한마리)という名前のとおり、鶏一匹を丸ごと使った鍋料理である「タッカンマリ(닭한마리)」はソウル発祥の料理。鶏と野菜を煮込んだ料理で、韓国料理の中では辛くないメニューのひとつなので、胃が疲れたときにはホッとする優しい味です。
ソウルの新設洞にある『ソンガネタッカンマリ』は、30年の伝統の味が引き継がれ、地元に愛されているタッカンマリ専門店。もともと取材NGの店だったのですが、日本のテレビ(NHK BS『2度目のソウル』)が初めて許可を得て放送したことで、日本人観光客の間でも話題となりました。
「30年の伝統」国産高級鶏肉を使用
ソンガネタッカンマリは、新設洞駅から徒歩6分。角に位置しており、大きな看板のため見つけやすいです。
看板には「30年の伝統」と書かれており、長く地元で愛される評判の店。今は、昔からの味を二代目店主が守っているそうです。
NHK BS放送『2度目のソウル』という番組の中で店長は「うちのタッカンマリはソウル市内で1番」とし、国産高級鶏肉を使用しているなどこだわりをアピールしていました。タッカンマリに使用される国産鳥は、その日にさばいたものだけを使用。そのため、食材が無くなり次第店を閉めるそうです。営業時間は~22:00ですが、早めの来店をおすすめします。
おいしさの秘密は”2種類の鶏”
メニューはタッカンマリのみ。私は3人で訪問し、タッカンマリひとつを注文しました。
まず、テーブルに鍋がセットされます。
鍋の中には丸ごと鶏一匹とニンニク、ジャガイモ、ニラ、キャベツ、ニンジン、ネギ、透き通ったスープが入っています。店員さんが鶏肉をハサミで食べやすい大きさに手際よく切ってくれました。
強火で蓋をしてしばらく煮込みます。
具材に火を通している間に、取り皿にソースと粉末唐辛子を入れてセット。
絶品のタッカンマリはニンニクと二種類の鶏肉を使い、コクのあるスープとやわらかい若鶏のお肉がポイント。
5分ほどすると、店員さんが様子を見に来てくれます。蓋を開けた瞬間、ニンニクの香りが食欲を誘いました。
食べてみると、、鶏肉がとても柔らかく、美味しいスープが具に染み込んでいて美味しい!
絶品スープの秘密を店長に聞くと、年寄りの鶏を使ってコクを出し、乾燥ネギの根っこで甘味をだしていることだそうです。また、具には若鶏を使っているのでやわらかくて美味しいタッカンマリになると言っていました。
店長おすすめの食べ方は、鶏肉とニラをキムチに巻いてソースをつける食べ方。
具を全部食べてしまった後は、しめにカルグクスを注文。
太麺にしっかりスープが絡んで、最後の一滴まで美味しくいただきました。
一度食べたらリピーターになる味
「うちのタッカンマリはソウル市内で1番」と自信満々に話していた店長。実際に食べてみて、その自信がよくわかりました。私が今まで食べたタッカンマリの中で一番美味しかったです!スープが絶品で飽きることなく食べることができ、お肉はしばらく煮込んでも硬くならず、最初から最後まで美味しく食べることができました。
ソウルでタッカンマリを食べたければ、まずソンガネタッカンマリの絶品タッカンマリを試してみてください。
リピーターになること間違いなし!
Shop Information
- 店名
- ソンガネタッカンマリ/손가네 닭한마리
- 住所
- 서울특별시 종로구 숭인동 201-13
- 営業時間
- 12:00~22:00
- 電話
- 02-2234-9065
- 定休日
- 日曜、旧正月・秋夕(チュソク)の連休
- アクセス
- 地下鉄2号線新設洞(シンソルトン、Sinseol-dong)駅 10番出口 徒歩6分