- 名前
- アン・ソンギ
- ハングル
- 안 성기
- 生年月日
- 1952年1月1日
- 身長/体重
- 176cm, 67kg
- 学歴
- 韓国外国語大学ベトナム語科
- 血液型
- AB型
国民的俳優
アン・ソンギが出演してきた作品は約160本。子役からキャリアをスタートさせた彼は、長く韓国の映画に主要な人物として出続けてきた。あまりにも多くの作品に出演し、更にそのひとつひとつの演技を高く評価されてきたアン・ソンギは、韓国の「国民的俳優」と呼ぶのに相応しい。
また、長い映画人生活の中で海外からの評価も積み重ねてきた。フランスでも映画ファンの間では知名度が高く、映画祭で「アン・ソンギ週間」を開催するほどだ。
映画プロデューサーの息子として生まれる
アン・ソンギはソウルで、映画プロデューサーの息子として生まれた。その事もあって、映画デビューは非常に早い。彼が5歳の時、金綺泳監督の『黄昏列車』という作品でのことであった。子役としてだけで約70の作品に出演し、更にサンフランシスコ国際映画祭のゴールデン特別賞 (子役俳優賞)や、大鐘賞も受賞している。
子役として人気絶頂まで上り詰めるも、一時はスクリーンから姿を消す。高校入学と同時に、学業に専念することを理由に俳優業を引退したのだ。その後外国語大学に進学し、ベトナム語を専攻。当時ベトナム戦争下にあった韓国で、ベトナムに強い関心を抱いていた。
学業に関しては、それほど順調にはいかなかったようだ。外国語大学の入学が実現したのは3回目の受験でのこと。その後ベトナム行きの希望が潰えたアン・ソンギは中央大学演劇映画科大学院を志願するも、勉強についていくことができず1学期で辞めている。
再び映画の世界に
中央大学を辞めた後に、映画プロデューサーの父の紹介で、「兵士と娘たち」「第3工作」などいくつかの作品に出演するも、彼の演技への評価は低く、子役として名をはせた頃とは雲泥の差であった。
しかし1980年、「風吹く良き日」での徹底した準備と計算しつくされた演技は評価され、国内の映画賞を数多く受賞した。このことで成人俳優として、再び映画人スターの地位に返り咲いたのだ。この「風吹く良き日」は、監督のイ・ジャンホがマリファナ事件によって謹慎した後の復帰作であったこともあり、大きな注目を集めたこともきっかけであった。
スキャンダルが無い誠実なキャラクター
アン・ソンギが「国民的俳優」と言われるのには理由がある。圧倒的な映画界における功績ももちろんだが、誰からも愛されるその人間性によるものであろう。
芸能人は必ずと言っていいほどスキャンダルを経験するものだが、長くトップスターとして君臨するアン・ソンギにはスキャンダルがほとんどない。彼の俳優論として「いかなるときも対応することができなければならない」というものがあり、自己管理を徹底しているのだ。これはアン・ソンギの好感度と信頼性を高め、韓国国内のテレビコマーシャルにも数多く出演しているのはそのイメージが故である。
アン・ソンギの主な出演作品