後天性サヴァン症候群であるがゆえ天才的な医術をもつインギュ。一流医大を首席で卒業し、レジデント4年目で専門医を目前にしながらも、彼は、殺された父の復讐を果たすため、犯人ヒョンボムが服役している刑務所で医務官になる面接を受けていた。そのとき受刑者の間で暴動が起こり、負傷者の応急処置をすることになったインギュは、事務官の見守るなかで見事に処置を成功させる。負傷者が移送されたソンリム病院のセンター長ジョンフンは、その応急処置の腕前に感心する一方で、かつて息子のように可愛がっていながら、とある出来事を機に自分のもとを離れていったインギュの面影を感じていた。その頃インギュは、暴動の際に刑務所の仲間を刺して負傷したヒョンボムの手当てを行うことに。医者という立場を利用して、復讐相手であるヒョンボムの殺害を計画していたインギュは、耽々とその機会をうかがうのであった。やがて、インギュと再会したジョンフンは、復讐をやめて自らの下で学ぶよう促すが、インギュは激しい怒りを示すのだった......。