ダンビは数学が苦手な高校3年生。夢もなく、大学受験を重圧に感じている。受験の日、公園へ逃げると、水たまりから太鼓の音が聞こえ、引き込まれるように水の中へ。水から出るとそこは朝鮮時代で、日照りに苦しむ王イ・ドと臣下たちが雨乞いの儀式を行っていた。“天の子”のふりをしてその場を切り抜けたダンビにイ・ドは数学の問題を提示。それをダンビが簡単に解いたため驚いたイ・ドは、「私に算学の知識を伝授せよ。雨が降れば去ってもよい」と告げる。男と間違えられ、内侍(ネシ)となったダンビは、イ・ドに自分の知識を教えるうちにやりがいを感じていく。イ・ドも友だちのように自分に接するダンビに惹かれていく。ところが、王と親密なダンビに不安を抱いた高官や王妃は、ダンビに課題を与え、できなければ死罪にするという。そんなとき雨が。ダンビが去ってしまうと思い焦ったイ・ドは、課題に熱中するダンビを見つけ、思わず抱きしめ……。