デビューのチャンス

ユン・ジンソは、幼いころピアノやバイオリンを習っていた。音楽に熱中していた少女の夢は、「音楽家になること」だった。ただ、映画を観ることも好きだった少女の夢は、いつの時からか「俳優」に変わる。大学生だった20歳の時、大学を休学。アパレルショップでアルバイトをしながら、映画のオーディションを受けるようになる。しかし女優としての活動は思うようにいかず、所属していた事務所からは「解雇通知」を受けるまでに。

デビュー作となった『オールドボーイ』

事務所解雇という出来事に意気消沈。しかしそんなどん底のタイミングで、デビュー作となった『オールドボーイ』の話が舞い込む。プロデューサーから、「役が君のイメージにぴったり。オーディションに来てくれ」と連絡が入ったのだ。その役柄が露出も多い役柄であったことから、当時ユン・ジンソはためらった。しかし結果オールドボーイは映画として大ヒット。その中でユ・ジテ演じるウジンの姉役を演じ、人々に強い印象を与えた。これは彼女のデビュー作として、女優として立派なキャリアのスタートとなった。

自らを「フェミニスト」だと話す

ユン・ジンソは自らを「フェミニスト」だと話す。宗教や文化の影響で、いまだ女性が活躍しにくい社会だとしばしば言われる韓国において、女性が主体的に生きることができような社会を目指している。そしてその生き方を伝えられるシーンや作品を大事にしている。また、今まで映画を中心に活動してきた彼女だが、その作品選びでは「繰り返し観てもらえるような作品に出たい」という。